英検とTOEFL iBTはどちらがいい？

学生時代、英語資格と言えば英検でした。
高校生のころ、英検の二次試験を受けに
生田の専修大学に向かう長い坂道を登ったのを今でも覚えています。

英検は言わずもがなの純国産英語資格です。
5級から1級まで7つのランクに分かれており、
各級に目安のランクが設けられています。

5級：中学初級レベル
4級：中学中級レベル
3級：中学卒業レベル
準2級：高校中級レベル
2級：高校卒業レベル
準1級：大学中級レベル
1級：大学卒業レベル

とはいえ、5級は小学生でも受かるレベルですし、
2級合格する中学生も珍しくありません。
逆に1級は相当なレベルの英語力がないと合格できません。
普通の大学生活を送ったら合格できないでしょう。
あまり親切な目安とは言いがたいというところでしょうか。

社会人になって英検のことを聞く機会は極端に減ったように思います。
1級をとらない限り、ほとんど評価の対象とならないというのが大方の理由でしょうか？
基本的には学生向きの試験とみなされているようです。

英検のもう1つの難点は試験日数が少ないことです。
年間に3回実施で、かつ、3級からは面接があります。
面接があるのはいいことですが、別日程のため、
あまり利便性が良くありません。
そして、級ごとの合格のシステムですから、
落ちたら何も残りません。
その辺もコストパフォーマンス的に良くないと感じられるのかも知れません。

ただ、英検1級はそれなりに魅力があるかなと思っています。
実際とったら「凄い！」と言われる資格の1つです。
形式はどうであれ、少なくとも面接があるのも、
実際の英語力を評価してくれるポイントだと思います。
４コマ漫画の説明のようなものしか覚えていませんが…。

実用英語検定試験というほど「実用」的でないというのが
あまり社会人に人気のない理由なのかもしれませんが、
それを言い始めると大半の試験がそうなのでは？と思ってしまいます。

英検1級を目指すうえでは、
高度な単語力やきちんとした英文作成能力が求められます。
そういう意味で、きちんとした英語力をつける上で
目指すに足る試験のひとつだと思うのですが…。

忙しい社会人ならやっぱりフレキシブルに受けられる試験の方がいいのかなと思いますし、
級よりもスコアの方が実際やったことが無駄にならないのは事実かなと思います。
ハイレベルな単語が必要だったり、
高い英作文力や面接を通した会話力も試されるという意味で
英検はいい試験だと思いますが、
試験のフレキシビリティや海外での知名度を考えると
TOEFL iBTに挑戦した方がいいのでは？と思います。


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タグ：英語資格